剣道について

剣道とは

 剣道は、「竹刀(しない)」を用いて、相手と互いに「面(めん)」「小手(こて)」「胴(どう)」「突き(つき)」を攻め合う武道です。
※ 「突き」は高校生以上となります。

 その目的は、稽古を通して、「人間形成」を目指すことにあります。

剣道の歴史

 もともとは、「日本刀」を用いて敵と戦うための技術です。それらの技術が「形(かた)」として体系化され、室町時代から江戸時代にかけて、多くの「流派」が生まれました。

 「形(かた)」の稽古では、主に「木刀」が用いられてきましたが、18世紀になると「竹刀」「剣道具」で互いに打ち合う、現代剣道の原型が生まれました。それ以降は武士以外の階級にも「剣術」が広まっていったようです。

 明治維新(1868)により剣術は下火になりましたが、西南戦争(1877)を契機に復活の兆しが見え始め、明治28(1895)年には全国組織である大日本武徳会が設立されました。
 そして、明治44(1911)年に剣道が中等学校の正課に採用されました。
 また、大正元(1912)には、全国統一の形である「大日本帝国剣道形(現・日本剣道形)」が制定されました。

 昭和20(1945)年の第二次世界大戦敗戦により、一時期、剣道が抑制されましたが、昭和27(1952)年に「全日本剣道連盟」が結成され、剣道は復興しました。
 昭和50(1975)年には「剣道の理念」が、平成15(2003)年には「木刀による剣道基本技稽古法」が制定されました。
 現在は、国内はもとより国外でも、老若男女を問わず多くの愛好家が稽古に励んでいます。